事業報告書

(令和3年4月1日から令和4年3月31日まで)

事業の概要

国内の経済動向について、内閣府による月例経済報告によると「景気は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和される中で、持ち直しの動きがみられる。先行きについては、感染対策に万全を期し、経済社会活動が正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、ウクライナ情勢等による不透明感がみられる中で、原材料価格の上昇や金融資本市場の変動、供給面での制約等による下振れリスクに十分注意する必要がある。また、感染症による影響を注視する必要がある。」となっています。

さて、当公社が運営しております「そば処幸村庵」、「道の駅柿の郷くどやま」及び「ふるさと産品直売所」などにおきまして、新型コロナウイルス感染症の影響下で感染拡大防止策をとりながら、本町を訪れる観光客などに多数ご利用いただき、当公社としましては、町の活性化に寄与すべく各種事業に取り組んで参りました。

当期の各種事業における業績につきましては、次のとおりであります。

はじめに、体験事業の柿の木オーナー事業につきましては、常連顧客へのPR及び新規顧客の獲得に努めましたが、契約は53本、1,457千円と昨年度から4本減となり、売上額については、107千円下回りました。

次に、地元産品の販路拡大事業のうち直売所事業につきましては、来店者数2,996名、売上額は18,865千円であり、前年度に比べ780千円の減収となりました。また、頒布事業につきましては、相次ぐイベント中止のなか、姉妹提携を結んでおります長野県上田市で開催されたイベントで富有柿の販売をしていただくなど販路の拡大に努めました。

続いて、さえもん事業につきましては、来店者数1,474名、売上額1,190千円となり、前年度に比べ159千円の増収となっております。

宣伝普及事業につきましては、毎年5月に開催される「真田まつり」、11月に開催される「大収穫祭IN九度山」が中止になるなか、道の駅柿の郷くどやまにおいて、九度山・真田ミュージアムを中心としたまちなかエリア、高野山町石道を中心とした世界遺産エリア並びに玉川峡を中心とした自然体験エリアなどのPRに努めました。

次に、記念館事業につきましては、松山常次郎記念館に年間329名の入館者があり、グッズ売上は12千円となっております。

そば事業につきましては、25,467名の来店者があり、売上額は、36,614千円と前年度に比べ5,361千円の増収となりました。

また、ミュージアム事業では、九度山・真田ミュージアムカフェショップエリアに2,213名の来店があり、売上額は、3,627千円となっております。

道の駅全体では、51万人を超えるほどのお客様に来ていただいており、各店舗のレジ通過数で258,525名の来場者を記録しています。

以上が当期の業績で、今後とも各部門の経営状況を精査し、安定した経営に努めてまいります。

令和4年5月17日

一般財団法人 九度山町柿の里振興公社
理事長 三浦 和德